3月12日(木)と28日(土)に最明寺で、行政と市民団体と寺院が連動した全国初のフードパントリーが開催されます。
皆様は、フードパントリーという言葉をご存知でしょうか。
パントリー(pantry)とは英語で食品や飲料を日ごろから備蓄するための場所を意味します。
フードパントリーとは、その備蓄してある食べ物等を決まった日に決まった場所で必要な方へ提供する活動になります。
今回、長きに渡りフードロス問題に取り組み食品メーカーや農家・個人などから廃棄される前の食品を引き取り、必要な人に届ける活動を続けていたセカンドハーベスト・ジャパン(http://2hj.org/about/)様が食品を提供してくださることになりました。
そして、その会場に最明寺が使用されます。
※既に申し込みは定員に達しております。
この活動の背景には、川越において日頃から家庭に貧困問題に取り組んでいた『なくそう!「子どもの貧困」川越シンポジウム実行委員会』の方々が、行政と連携しながら様々な活動を展開していたことにございます。
ご存知の通り、川越は非常に寺院が多い街です。
今回、パントリーを開催できる広い場所として「お寺」という場所に焦点があてられました。
今でこそ、一般的に葬儀式を行うだけの場所という認識が広まってしまった日本の寺院ですが、本来の役割は寺子屋や駆け込み寺として地域の人々の悩みや不安に寄り添うための場所でありました。
いま、新たな令和の時代に入ったことで私たち寺院も変わる時が来たと感じております。
地域に根差した寺院に戻すために、いま何が出来るのか。何をすべきなのか。
今回、素敵な御縁をいただくことが出来ました。
先日、川越市長との面談においても「お寺がもっとこのような場所として、活用することが出来れば」とのお言葉をいただきました。
行政と市民団体と寺院が連動した全国初のフードパントリーがいよいよ始まります。
コロナウィルスが蔓延している現在、学校が一斉休校となり食べる物がない貧困家庭の子供達が大勢いるようです。
残念なことに、こども食堂も相次ぐ中止が重なっており、食べ物が行き届かない子供たちは増える一方です。
こんな時だからこそ、フードパントリーが必要な時だと思います。
『クラウドファンディングへのご協力のお願い』
今回、この事業の開催にあたりクラウドファンディングを同時開催しております。
このクラウドファンディングは、「子どもの貧困問題」を知るための入門書として、またそれを解決するための「ガイドブック」として活用できる今まで『なくそう!「子どもの貧困」川越シンポジウム実行委員会』が行ってきた活動の報告集をつくるためのものになります。
やはり、いきなりフードパントリーを開催すると言っても具体的に何をしているのか団体なのか、言葉では説明しづらい部分もあるかと思います。
市民や企業、寺院の協賛を今後得て行くためにも、今まで団体が行ってきた活動の軌跡を、写真などを用いて一冊の本として出版することを目標としました(発行は1000部ほどを予定しております)
宜しければ、この報告書の作成費に向けたクラウドファンディングに是非ご協力のほどよろしくお願いいたします(3月30日締め切り)