2018年度の最明寺の施餓鬼会が7月25日厳修されました。
当山は現代では珍しくお盆(7/23-7/25)と施餓鬼会が同日におこなわれます。
これは古くは小ケ谷は養蚕が盛んな地であり、8月のお盆の時期が繁忙期になるために
この時期にズラしたという言い伝えがあります。
今年の法要前の講演は、「遺族・家族を亡くした悲しみをケアする」グリーフケアについてです。
都内で活躍する一般社団法人リヴオン(https://www.live-on.me/)の水口陽子様を
お招きし、最明寺の新盆(家族を亡くして一年未満)の方を対象に開催致しました。
猛暑にもかかわらず堂内には126名の人が集まり、熱心に耳を傾けておりました。
現代における寺院の役割は通夜・葬儀などの、いわゆる死後の伝統的な儀式が中心となっております。
しかし、本来の寺院の存在意義とはそれだけでなく、困っている人々のための救いの場であると当山は考えております。
歴史を遡れば、駆け込み寺や寺子屋(塾)としてお寺は地域の担いを背負っておりました。
大切な人を亡くした後は、誰しもが心に空白や深い悲しみを抱きます。
そのアフターケアを担うのも寺院の大切な勤めではないでしょうか。
ストレスが多いとされる現代社会において、最明寺は「訪れた人が平和な気持ちになって帰れる」
そんな寺院の在り方を目指して精進しております。